湘南学園中学と環境学習。

数年前に環境出前授業に行った際に小学生だったキッズも、いつの間にか中学2年生になり、その一人のリュウセイから僕の携帯に電話が掛かってきました。

「堀さん、7月3日、江ノ島に来れますか?」と。

「え?どうした?」と僕。

話を聞くと、湘南学園の中学2年生で環境学習の時間があり、そこで講師をぜひ!という依頼だったので、喜んで出張してきました。

現地に着いて、まず、片瀬の西浜ビーチに行って、ビーチクリーンをやりました。

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その後、拾ったゴミを砂浜に広げ、しばし、雑談。

「この大きなカバンはどうしてココにあると思う?」と僕。

生徒A「おばちゃんがひったくりに会い、その後、中身だけ取られて、海に捨てられた」

生徒B「ここに麻薬とかそんなものが入っていて、交渉成立した後に、証拠隠滅のために海に捨てられた」

生徒C「カバンの持つ部分がちぎれているので、きっと、もういいやぁって捨てちゃった」

など、中学2年生の想像力に僕も「いいぞ、いいぞ~笑」と、とっても楽しませていただきました。

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そして、この日拾ったゴミを含めた漂着物は、ロケット花火のゴミ、ガラスの欠片、ビーチグラス、流木、貝殻、酎ハイの空き缶、スミノフの空瓶、ゴム風船が割れたもの、カバンの底敷きなど。

そして、これらのゴミを見て、「これは絶対に海のゴミ・モノだと断定できるものはどれかな?」と聞くと・・・

結果は「貝殻」だけで、その他のゴミを含めた漂着物は、「絶対に海!」とは断定できず、もしかしたら、川から流れてきたのかもしれないし、山かもしれないし、町かもしれない・・・という答えでした。

また、「なぜ、西浜の海水は濁っているのかな?」と聞くと・・・

「ゴミが多いから」、「砂が黒いから」という声がありました。

ちなみに、「大人が捨てたゴミだと断定できるものは?」と聞くと、全員が「お酒の缶と瓶!」と答えました。

恥ずかしいことですが、タバコのフィルターを含め、ゴミの多くは大人が捨てたゴミという事実も伝え、それらをお母さん、お父さんに伝えてね・・・とお話ししました。

そんなたくさんの雑談の中から、これらのゴミは「かながわ美化財団」のデータによれば、7割が川から流れてきたものであり、海水が濁る原因として、工場や家庭の排水が主な原因ということも同時に述べました。

その上で「自分の家、学校、塾、クラブなど、自分が関わるところで、海をきれいにするために何ができるか?」を考えて欲しいと伝えました。

また、その一例として、洗濯の洗剤の話をあげました。「家に帰ったら、どんな洗剤で洗濯をしているのか?お母さんに聞いてみてください」と伝えました。生分解する洗剤もあるんだよ・・・と。

その後、拾ったゴミはゴミ箱に入れ、角が取れたビーチグラスを持って、新江ノ島水族館に併設している「なぎさ体験学習館」にお邪魔しました。

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今日伺った理由と西浜でゴミ拾いをしてきたということをスタッフの方に話し、ビーチグラスを手渡しして、ビーチマネーとして使えるモノだけをポストカードと交換してもらいました。

「なぎさ体験学習館」では、ビーチマネー加盟店にもなってくださっていて、ポストカード以外にも、好きな貝殻と交換もできます。

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最後に片瀬江ノ島駅で集合写真をパチリ!

このように、僕の予定が何もなければ、ビーチクリーン、海のゴミを含めた漂着物のこと、ビーチマネーのことなど、環境出前授業として伺うことも可能ですので、ご興味のある小中高、大学、塾、クラブなど、お声掛けください。

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最後に、境川の河口に下水が流れているところを橋の上から偶然見つけました。

よく見ると、たくさんの鯉がそこに群がっており、ちょっと油のようなものも浮いていました。

どこから何を流しているのかは、よく分かりませんでしたが、そこに鯉がいるということは、言わずもがな・・・な気がしました。

つまり、分解しきっていない排水です。

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残念ですが、これが今の現実です。

湘南の海、皆の手でもっともっと、キレイにしていきましょう!

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