三浦市沖での貨物船衝突による重油の件について。

皆さんは、3月18日に三浦市沖での貨物船衝突によって、現在、神奈川県、千葉県の海岸に重油が漂着していることをご存知でしょうか?

詳細はこちらです。

現在、湘南の仲間たちによるFacebookの投稿で、最初は、横須賀、三浦、葉山エリアでの重油漂着があったことを知り、ここ数日で、鎌倉、藤沢の海岸でも漂着を確認しているということです。

また、今日の3月31日(月)の干潮時に合わせて、11時頃から鎌倉の6つのポイントでサーファーなどが主体となり、人力による、重油除去作業にあたっているということを知りました。

実は、ビーチマネーに売り上げの一部を募金してくださっている、家庭用洗濯洗剤「All things in Nature」というのが、海洋タンカーの事故処理研究から生まれた洗剤という下りがあり、今回の事故のことを、この洗剤の開発者であり、生みの親であるがんこ本舗の代表木村氏にお話しをしました。すると・・・

「お手伝いするにも、物資を送るにも何処に申し出ればよいかを調べてみよう!原液を万能洗剤用(1:4)に薄めれば、岩場や砂場からの除去には効果的と思われます。もしかしたら、もっと薄くても可能かも?!わたしたちは洗濯洗剤のメーカーなので、付着物を取るというそのために使ってもらうのが最良ではないかな?!洗剤を1ケース提供してみるかい?」

と。

僕は嬉しくて、嬉しくて、仕方が無くて、すぐに動きまして、分かってきたことが以下です(以下の文章は昨日、自分のFacebookにも投稿しました)。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

かながわ美化財団、海上保安庁、横須賀市、富津市、富津市にある天羽漁業協同組合に連絡を入れ、色々と分かってきたのは、沈没した韓国の船の保険会社(PI保険と言うそうです)が、業者に作業を委託し、作業員が高圧洗浄機などを使って、重油の除去作業を行っているという事です。

そして、被害が大きいのは湘南、横須賀・三浦エリアよりも、富津市エリアだということ。

今回、僕のお世話になっている「がんこ本舗(洗剤メーカー)」代表の木村氏にこのことを伝えると、木村氏はすぐに「うちの洗剤、ぜひ、使ってもらおう!窓口を調べてみてよ」と。実は、がんこ本舗と僕がお世話になっているスローヴィレッジという会社で販売されている洗濯用洗剤は『海洋タンカーの事故処理研究から生まれた洗剤』というサブキャッチ-が付いていて、普通、取れないような重油レベルの油も素早く分解する力を持っています。

それも、1日で94%、1週間で100%が生分解されますので、海で使っても安心なのです。つまり、作業員の方達の作業着や長靴、バケツやブラシなどの道具類、機械類などの洗濯に力を発揮しますし、また、岩場などにこびり付いた重油を徹底的に吸着させた後、最後の薄い重油の皮膜の箇所のみに1:4の水(海水もOK)で割ったものをスプレーでシュッシュッとしてあげれば、重油の除去もできるのです。

今、その保険会社の連絡先まで調べて「すぐにご協力いたしますので、いつでもご連絡ください」と伝えてはいます。こういった問題で、いつも感じるのは、何だか、たらい回しにされてしまって、結局、こちらの善意も上手く機能しない、歯がゆいということです。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

そして、保険会社の連絡を待つよりも早くに、サーファーの動きに僕は心動かされ、昨日、@鎌倉市材木座にありますオクダスタイルサーフィングの原田店長と直接電話でお話しいたしました(後で知りましたが、原田店長はSUPの全国チャンピョンの方でした)。

原田さんとオクダさんとで、電話&メールにて情報交換をさせていただき、昨日発送、今日の午前着で「海洋タンカーの事故処理研究から生まれた洗剤」とキャッチーの付く家庭用洗濯洗剤「All things in Nature」を6つの重油集積所に寄付させていただくことになりました。

20140330

その中で、店長さんに「1:4(洗剤:水)で希釈する際に、スプレーボトルが各ステーションに1つずつ計6つあると助かります」とお伝えしたところ、「すぐに100円ショップなどで購入して用意しますね」と即答してくださり、「やっぱり、サーファー、最高!!」と心の中で叫びました。

Allの洗剤を、水、もしくは海水で1:4に薄めれば、500mlの洗剤のボトルが2.5リットルのスプレーになります。そして、重油撤去作業をしてくださった方々の作業着、長靴、バケツなどの道具などにシュッシュッとすれば、ビックリするほど重油が取れて、水と同じようにサラサラになります。

自分の関わっていることを通して、こういったことができることに、凄く嬉しさを感じますし、そういった方々を仲間に持ち、本当に幸せだなと思います。また、この洗剤の存在を知っているサーファーの仲間は、各々、この洗剤を持ち歩き、ビーチクリーンをするように重油除去作業をしていることもFacebookの投稿で知り、嬉しくてたまりませんでした。

ビーチマネーは海をきれいにする運動です。

ですから、このような重油の流出事故が起きたら、どうしたって他人事とは思えないのです。

「海が好き」、「海を守りたい」、「この先の未来も海で思いっ切り遊びたい」・・・そういったピュアな気持ちを強く抱き、思ったらすぐにアクションを取るサーファーに心からリスペクトです!

この重油の問題、今後が正念場だと思います。また、何か分かりましたら、こちらでも報告させていただきたいと思っています。

2 Responses to “三浦市沖での貨物船衝突による重油の件について。”

  1. 森山 利也 より:

    本日、FBで知りました。
    富津市在住の者です。打つ手がないというのが正直なところでした。
    出来る事から・・・それも普段サーファーなどのいない海岸である事も大きく影響していたと思います。出来る事も出来ない状況でした。

    ありがとうございました。

    • beachmoney より:

      富津市の方が湘南エリアよりもはるかに重油流出が被害が大きいということは、ニュースや富津市の市役所などに電話をして聞きました。洗剤のことで、何かできることありましたら、遠慮無く言ってください。こういう時こそ、草の根、人の繋がりなのだと思います。

コメントを残す

サブコンテンツ

この記事の関連記事はこちら

Head of this page